Column 舌癖と歯並びについて 四日市市,桑名市,弥富市、鈴鹿市、亀山市、東近江市,津市、いなべ市菰野町, ,東員町
1)舌癖について
日常生活の中で,夢中になって本を読んだりテレビを見ている時に,口をポカーンと開けて上下の歯の間に舌が出ていたり,飲み込む時に舌を突き出し,歯を押す様な動きをする事があります。これを舌癖と言います。舌癖のある人は、いつも舌が口の中で低い位置や前方にあり歯を押しています。そして,飲み込む時に,更に強い力で歯を押し出します。その上唇や頬の筋肉が弱く,特にいつも口を開けている人は外側から歯を押さえる力がありません。
私たちは、1日600から2000回無意識に飲み込む動作(嚥下)をしています。舌癖のある人は、飲み込むたびに舌で歯を押していることになります。そのため,出っ歯になったり,歯と歯の間に隙間が開いたり,上下の歯が噛み合わなくなる事があります。また,話をする時には,その隙間に舌が入る為,サ行,タ行,ナ行,ラ行などが舌たらずな発音になる事もあります。この様に,舌癖があると歯並びや発音に大きな影響を及ぼします。
2)舌癖の原因
a)口を開けて息をする(口呼吸をする為,舌がいつも低い位置にある)
鼻の病気 アレルギー性鼻炎,慢性鼻炎,蓄膿症など
喉の病気 扁桃肥大,アデノイドなど
b)舌の裏のひもが短い(舌小帯が短い為,舌が上顎につきにくい)
c)指しゃぶり(前歯に隙間ができ,舌が出やすくなる)
d)遺伝(顔かたちや歯並びにより舌癖ができやすいタイプがある)
3)舌トレーニングの目的
a)舌の筋肉の力を強くする。
b)唇や頬,口の周りの筋肉に力をつける。
c)トレーニングで覚えた舌の位置や唇の状態を保ち,日常の生活の中で,正しい飲み方を習慣にする。