Column 目立ちにくいブラケットIn Vu
矯正治療、特にワイヤー矯正では、色々な器具を使用します。
その中でメインの存在は、ブラケットとワイヤーです。
ここでお話をする目立ちにくいブラケットは表側矯正についてです。
一昔前に比べると表側矯正に用いるブラケットも格段に目立ちにくくなりました。
ブラケットの素材は、金属、プラスチック,セラミックの三種類に大別する事ができます。
もちろんどれかがすべてにおいて優れていると言う事はありません。
今回紹介するIn Vuは当院において目立ちにくいブラケットの選択肢の一つとして使用されています。
In Vuは以下の理由で目立たないブラケットとして当院で使用しています。
1)自然な色調、歯の色とのマッチングが良い。
In Vuの素材はセラミックです。
一般的にセラミックブラケットは、歯に近い色調を出す事ができ、最も目立ちにくいと言われています。
特にこのIn Vuは、独自の光反射技術を駆使し開発されています。
実は、歯の色は、真っ白ではありません。
しかもその色調には、個人差があります。
その為その色調には個人差があります。
その為ブラケットは、平均的な歯の色を再現するのではなく、光がうまく歯の色を反射出来る構造であるのが、望ましいのです。
In Vuにはその技術が集約されているので、目立ちにくいブラケットだと言われています。
2)セラミックブラケットなのに小さいです。
一般的にセラミックブラケットは、他のブラケットと比べて大型になる傾向がありそれが欠点とも言われています。
しかしIn Vuは、大きさにおいて他の種類のブラケットに比べ遜色は、ありません。
3)ハイブリッド構造
In Vuの他には無い特徴の一つがこのハイブリッド構造です。
何がハイブリッドかというとブラケットの本体部分がセラミック、歯面と接着するベース部がプラスチックです。
この構造は装置を外す時にその特徴を、発揮します。
簡単に説明すると、ブラケットを外しやすいのです。
セラミックは非常に硬いという性質を持っています。
それが歯面に強固に接着すると、なかなか簡単に外せるものではありません。
In Vuのベースは、プラスチックである為セラミックより柔らかいのです。
その為ブラケットを外す時、ベース面がたわんで簡単に歯面から外す事ができます。
4)摩擦が少なく、動きが良い。
従来のセラミックブラケットには、すべりが悪いという欠点がありました。
ブラケットスロットの滑りが悪いと、結果として歯のスムーズな移動が阻害されることになります。
In Vuは、この欠点を改善するために、削りだし製法ではなくインジェクションモールド製法にて制作しています。
インジェクションモールド製法は、溶かしたセラミック樹脂を流し込む為に仕上がった時の表面がツルツルになるのです。
つまり表面がツルツル、ワイヤーの滑りが良い、歯の滑りが良いと言う事です。
5)セラミックの為、時間がたってもきれいなまま
もう一つの審美ブラケットであるプラスチックブラケットの最大の欠点は、時間が経つと変色してくる事です。
なぜならば、プラスチックは、その性質上吸水性があるからです。
水を僅かに吸収した時に色素も一緒にとりこんでしまいます。
これがプラスチックの変色のからくりです。
セラミックはこのような現象がおこりにくく、少なくとも矯正治療期間は元の色調を保ち続けるのです。