Column 成人してからでも、矯正治療はできますか。木曽岬町、朝日町、川越町、東近江市,弥富市、津市、鈴鹿市、亀山市、東員町、菰野町
A)大人になっても矯正治療は可能です。
矯正歯科治療は、健全な歯（あるいは適切に治療がおこなわれた歯）と、健全な歯肉や歯槽骨があれば、どの年齢であっても治療が可能です。
ただし大人の治療では、すでに虫歯などで歯を失い、人工の歯でそれを補う治療が行われている場合や、更に歯周病によって歯槽骨にダメージがある場合は、治療の難易度が高くなって、矯正歯科治療と補綴治療などを組み合わせた治療が必要になる事があります。
B)某大学歯学部付属病院における調査では、成人矯正の比率が増えています。
平成元年から12年までの矯正歯科治療患者の動向調査と、平成21年から25年の動向調査を比べると、成人矯正歯科治療患者の割合が50.0%から58.5%に増大していました。
近年は、セルフイメージや生活の質の向上の高まりから、大人の矯正歯科治療が増加しています。
またセラミック製や歯の裏側に付ける矯正装置などの発達により、治療中の社会生活への影響が軽減されたこともその要因の一つになっています。
c）手間がかかる治療になる事があります。
成人の矯正治療では、すでに虫歯や歯周病で失われている歯が多数ある場合や、歯周病の進行や歯肉が大きく退縮している場合は、一般的な不正咬合の治療で行われる抜歯の数や位置などとは異なる治療方針になります。
また補綴治療と組み合わせた治療が必要になる事があります。
特に歯周病が認められる場合では、矯正治療開始前の歯周病の治療や、矯正歯科治療中を通しての、かかりつけ歯科医による定期的な歯周病管理が必要になります。
また成人矯正では、成長期の子供と異なり顎の成長発育のコントロールができない為、矯正治療と顎の外科手術を組みあわわせる外科的矯正治療が必要になる事があります。
これこれを適切に行う事によって、どの年齢でも矯正歯科治療を行う事は可能です。
D)社会生活面からの配慮が必要になる場合があります。
予想される治療期間中に長期出張で通院ができない、あるいは遠方への転勤の可能性がある場合は、治療開始前にあらかじめ主治医にその事を伝えておくとよいでしょう。
また矯正歯科装置をつけた直後は会話時に違和感を生じる場合もありますので仕事で大切なプレゼンテーションをする直前などには、矯正装置をつける事を避けるとよいでしょう。
矯正歯科治療は、一般的に2,3年かかるために、ライフステージにおける結婚などの大切なイベントの時期も考慮して受信する事が大切です。
綺麗な歯並びで結婚式を迎えたいのなら、治療期間から逆算し十分余裕のある時期に治療を開始する必要があります。
とわいえ人生には、突然のイベントもある為、歯並びや噛み合わせに悩んでいて、それを治したいと思っているのであれば、矯正歯科治療をいつの日かに行うのではなく、早く開始し、早く終了する事をお勧めします。
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